世界でパンは、数千種類あるといわれています。パンは食感によって、『ハード』なパンと『ソフト』なパンに分類することができます。その間のパンを『セミハード』とも。
ハード系のパン、セミハード系のパン、ソフト系のパンとは? どんなパンか、その特徴、違いを紹介します。
ハード系のパンとは?
ハード系のパンは、外皮(クラスト)が堅く、パリッとした食感のパンです。例えば、バケットのようにシンプルな材料でゆっくり発酵させて、風味を引き出して作ります。
ハード系のパンは、それだけで食べるというよりもお食事パン(料理に合わせて食べるパン)が多いです。
ハード系パンの例
バケット、ライ麦パン、パン・ド・カンパーニュ
- バケット・・・粉・塩・酵母の基本の材料だけで作るパン。ハード系パンといえばこれ。
- ライ麦パン・・・ライ麦粉が多いほど重く、かたくなる。
- パン・ド・カンパーニュ・・・フランスの『田舎風のパン』という意味のパン。外皮がぱりっとしている。
セミハード系のパンとは?
セミハード系のパンとは、ハード系のパンとソフト系のパンの間のかたさのパンを言います。
具体的には、ベーグルやフォカッチャや食パン、イングリッシュマフィンなど。
- ベーグル・・・生地をゆでることで弾力のある歯ごたえに。といってもハードパンのようなパリッと食感はありません。
- フォカッチャ・・・イタリアの伝統的なパンで食事パンの1つ。
- 食パン・・・日本でパン屋さんの売上NO.1のパン。中は柔らかいけど、外皮はちょっと硬いパン。
いずれもほどよい噛みごたえで、食事パンとして食べられることも多いパンです。
ソフト系パンとは?
ふんわりやわらか食感。外皮(クラスト)と内側(クラム)のどちらもやわらかく、砂糖やバター、卵など副材料がたっぷりはいっていることが多いです。一部食事パンになるものもありますが、それだけでおいしくお菓子のような甘いパンが多い。
ソフト系パン例:バターロール、バーガーバンズ、メロンパン、ブリオッシュ、クグロフなど
- バターロール・・食事パンとしても食される、バターの風味が香るパン。
- バーガーバンズ・・・ハンバーガーを挟むパン。やわらかいサンドウィッチが作れる。
- ブリオッシュ・・・バターや卵が多く入っている甘くてお菓子のような柔らかいパン。
パンに入れる材料の違いによって『リッチ』と『リーン』に分けられます。一般的に、リッチパンはソフト系、リーンパンはソフト系であることが多いです。
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