パン作りの工程でパンに入れる切れ込みのことをクープと言います。ハード系のパン(カンパーニュやバケット)に入っていることが多いです。
パンにクープを入れる目的と効果、方法、コツを画像と動画で詳しく紹介します。
クープを入れる目的と効果
クープを入れると
- パンの形をよくする
- パンの中心までまんべんなく火を通す
- パン内部の蒸気を逃す
という効果があります
クープを入れるタイミング
クープを入れるタイミングは、二次発酵後、焼成前です。パン生地は繊細なので、二次発酵後に刺激を与えると、すぐにガスが抜けて形が悪くなったり、膨らまなくなってしまいます。
パンにはなるべく直接ふれず、二次発酵の天板にのせたままクープを入れます。クープを入れたら、なるべく早く焼成に入ります。そうしないとせっかくいれたクープがだれてしまい、キレイな切れ目になりません。予熱に時間がかかるようなら、予熱があがってからクープを入れてもいいぐらいです。
クープの入れ方
クープは基本、クープナイフを使って入れます。クープナイフは製菓材料店で売っています。クープナイフが無い場合は、ドラッグストアで売っているカミソリの刃を直接手で持って使ってもいいですし、自宅で作る分には、先の尖った包丁でもOKです。
パンにクープを入れる時には、刃の角度を生地に対して斜め45度に保って、一気に手早く、すっと手前に引いて切り込みを入れます。
切れないからといって、何度も刃を当てると生地がいたむので、すっと入らない時は無理に入れない方が無難です。
カンパーニュなど大きなパンにクープを入れる時には、先の尖った果物ナイフでもOK。カンパーニュのクープの場合、深さは5ミリ程度が目安。
クープを入れる 動画
実際にクープを入れているところを撮影した動画です
クープを入れるコツ
パンに上手にクープを入れるには、生地に対して斜め45度で刃を入れること。力を抜いてすっと引くように切ることです。乾燥した生地にクープを入れるとガタガタして、入れにくいので、発酵時に生地が乾燥しないように、ぬれふきんをかけたり、ラップをしたりして工夫しましょう。
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