パン作り初心者が失敗なく作るコツは、材料をそろえ、しっかり下準備しておくこと。
まず最初にレシピを読み、作り始める前に、段取りを頭にいれます。材料は全て最初に準備しておきましょう。材料がそろったら、パン作りがやりやすいように環境を整え、ナッツ類はローストし、材料のカット、水切り、ドライフルーツの下処理をしておきます。
このサイトでは、手捏ねレシピも機械(フードプロセッサやホームベーカリー)で作る方法を紹介しています。手ごねレシピでは、水をあたためたり、バターや卵を常温に戻しておきますが、フードプロセッサで作る場合は、バターの下準備、夏ならではの準備も必要です。
それぞれの方法を紹介します。
レシピはよく読んでおく
レシピは読みながら作業をすすめるのではなく、最初にざっと読んでおきましょう。パンは途中、発酵時間やベンチタイムといった、何もしない時間があります。
その間にやっておくべきことなど、自分で段取りを考えてからやると失敗がありません。例えばクリームパンなど、中のクリームはあらかじめ冷やしておかなければなりません。後から作っていては、間に合わなくなるかも。
また、レシピには、粉は何を使っているのか、オーブンはガスなのか、電気なのかしっかりチェックしましょう。
国産小麦と輸入小麦では、入れる水の分量が変わってきます。一般的に、国産小麦は輸入小麦よりも入れる水の量は10ccほど減らします。レシピは、電気オーブンの温度で表示されていることが多く、火力の強いオーブン(ガスオーブンなど)で焼く場合は10度~20度低く設定します。
型にオイルを塗っておく
パン型には、くっつかないようにバターやオイルを塗っておきます。ハケで塗ってもいいですが、吹きかけて簡単に全体に広がるスプレータイプのオイルが便利です。
スプレータイプのオイルは製菓材料店で売っています。
材料をカットしておく
パンの中にいれる具材(フィリング)は最初にカットしておきましょう。左の写真はドライいちじく(フィグ)。
他にもお惣菜系のパンでは、野菜やハムやベーコンをカットしておく必要があるものがあります。
チョコレートは先にきざんでおきます。刻みチョコレートをいれる場合は、チョコチップで代用することもできます。
ドライフルーツは湯通ししておく
よく水を切って、キッチンペーパーで水気を拭き取っておきます
缶詰類は水切りしておく
フルーツの他、ツナ缶、コーン缶など缶詰類は、開けて、水を切っておきます。
しっかり水がきれてないと、パン生地が生焼けになることがあります。
ナッツ類はローストしておく
くるみ(ウォールナッツ)、アーモンド、マカデミアナッツなど製菓材料店に売っているナッツ類は、生なのでロースト(焼く)してから使います。
予熱なしのオーブンやトースターで170度・7~8分。
スーパーのおつまみコーナーに売っているものはすでにローストしてあるものなので、そのまま使えます。
レシピによっては、ナッツ類を小さく切っておきましょうというものがあります。くるみなら手で簡単に割ることができます。その他は包丁で。
バターは切っておく(フープロで作る場合のみ)
ドライイーストと同じく、フードプロセッサでこねる場合は、こね時間が短いため、バターが均等に混じりきらない可能性があります。そこで、バターは1~2ミリ幅に薄くカットしておきます。
手でこねる場合は、バターは常温にしてやわらかくしておきますが、フープロでこねると生地温が高くなるため、バターは冷たいままでOK。夏はカットした後、冷凍庫にいれておいても。
夏に作る時の下準備
25から30度になると発酵が活発になり、どんどん進んでいきます。特に、夏にフードプロセッサで、作るときには、粉類はすべて冷蔵庫で冷やしておきます。また、バターは冷凍庫、水は氷水を使います。
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