ドリアン

広島県にある“捨てないパン屋さん”でおなじみの『ブーランジェリードリアン』。

ドリアンで売っている、どっしりとした天然酵母のパンは、自宅では絶対につくれないクオリティのパン。捨てないパン屋さん『ドリアン』とは？　ドリアンのパン特徴、店舗、お取り寄せ情報を紹介します。

捨てないパン屋さん“ドリアン”とは？

次々と新しいパンが登場し、古いパンは忘れられ、焼きたてを「ウリ」にし、その夜には捨てられる、文化のかけらも残さない、パンが嫌い　日本のパン屋さんがが嫌いだったという田村陽至シェフ。実家がパン屋さんでしたが、パン屋さんになりたくなくて、インドの紛争地帯、北海道の山奥、沖縄の泡盛宴会、モンゴルの草原馬乳酒宴会を旅していたそうです。

世界をとりまく文化を観るうちに、どうせパンを無くせないのであったら、いいものにしよう。日本の文化となるような本物のパンを焼こうと思えるようになりました。

行き着いた先は、古いやり方で革新する「レトロ・イノベーション」。

食べ物も、道具も、生活も、昔ながらのやり方の方が質が上がる。人の手間ひまがそれだけかかっていたからだ。との思いで、田村シェフは、毎日、石臼で挽いたグレーがかった国産小麦粉を使い、夜中に水と塩だけで捏ね、サウナより汗をかける石窯のそばで薪をくべ、火加減を見て一生懸命パンを焼いています。

日本のパン屋さんでは、多くの売れ残りのパンを捨てています。ドリアンでは、レストランや店舗と契約して売ってもらったり、週の半分は、店舗を閉めてネット販売（定期購入含む）することで、売れ残らないような製造販売方法をしています。

さらに詳しく知りたい方は、ブログ“旅するパン屋・捨てないパン屋”（http://derien.jp/blog/）　を読んで下さいね。ドリアンのパンを食べることで、環境問題を考えるきっかけになるかもしれません。

ドリアンのパンの特徴

完全オーガニックを志したドリアンのパンは、焼かれた外皮はしっかり固く、カチコチ。フランスの伝統的な方法で、前日の残り生地から酵母を起こし、イーストは一切使用せず、有機、減農薬の国産小麦、塩、水のみで捏ね上げ、ゆっくり発酵させ、薪の石窯でじっくりと時間をかけて焼いています。

だんだん温度が下がっていく石窯で、時間をかけて焼くことで、外皮がしっかり焼きこまれ、中の水分はしっかり閉じ込められ、香りがよく、日持ちのするパンになっています。

見た目は田舎風パンそのもので、素朴。ずっしりとした重さがあり、頑固職人がつくったパンという印象を受けました。

味は、とにかく酸味が強い。the　天然酵母のパンといった感じ。この酸味は、好き嫌いがありそうです。ドリアンのパンは1日おいてから食べたほうがおいしく、後になるほど硬くはなるものの、酸味が抜けて食べやすくなります。焼く時にぐわっと気化した成分が、落ち着いて生地になじんでくると香りの成分になるからです。

食べるときに、ハムやチーズ、ワイン、はちみつと合わせて食べるとおいしい。

値段はホールで1000円ほど。カンパーニュは大と小があり、1/4からの小分け購入も可能です。

以下、ドリアンでお取り寄せできるパンの一部です。ほとんどのパンが賞味期限は製造日から1週間。ブリオッシュは2週間。保存方法はスライスせずに塊のままタッパー等に入れて、涼しいところか冷蔵庫で保存します。長期保存の場合は冷凍庫にて。

食べるときに、スライスして、そのままかトースターでほんのり温めるとおいしく食べられます。

カンパーニュ

原材料：有機小麦、減農薬ライ麦、塩

小1080円

かなり酸味があって、好き嫌いが分かれる味かと思いますが、天然酵母のパンが好きと言う人にはたまらない味。

ブリオッシュ

原材料：有機小麦、投入、卵、原料糖、発酵バター、塩

1,080円

酸味を抑えたほんのり甘みがあり、味わい深いパン。

エポートル

原材料：減農薬スペルと小麦、塩

ハーフ　702円

カンパーニュほどではないですが、こちらも強い酸味。薄くスライスして、チーズとハムをのせていただきました。おいしい。

『ドリアン』店舗情報

店舗は３つ。営業している日が少ないので、必ずチェックしてから行きましょう。下記の情報は2017年6月現在です。

ドリアン　八丁堀店　

営業日：木・金・土　12:00～18:00

ドリアン　堀越セルフサービス店

営業日：木・金・土　12:00～18:00

ドリアン　ル・トルヴェール店

営業日：火・水・木・金・土（日）19：00～25：00

ドリアンのお取り寄せ情報

ドリアンのパンの一部は、通販で購入できます。注文方法は、ネットのみ。定期購入もあります。（現在は受け付けていない）。

ドリアンのパンは人気のため、通販では販売中止をすることもありますが、その場合、再開情報はフェイスブックで行われます。

お取り寄せできるパン屋さんリストはこちらから