パン作りの失敗の1つに、できあがりのパンが生焼け状態になってしまったということがあります。
パンが生焼けになる原因とその対策について紹介します。
パンのどんな状態が生焼けというの?
ケーキやお菓子作りで生焼けというとわかりやすいですが、パンの生焼けは、文字通り、パンの中身がちょっと生っぽい、生地のままの状態でとろっとしている部分が残っている状態です。
パンが焼けたかどうかの判断は、パンの裏面に焦げ目がついたがどうかで判断しますが、まれに裏に焦げ目がついていても、中身が焼けていなかったということがあります。
焼き立てパンは生焼け状態
焼き立てパンをオーブンから取り出してすぐにパン切りナイフでカットすると、生地が糊状でべたべた、生焼け状態です。パンはオーブンから出しても余熱でさらに焼き上げています。
オーブンからとり出したパンは、網の上にのせ、粗熱をとって初めて完成です。
水分が多すぎるとパンが生焼けになる
パンの材料の配合を間違え、水分が多すぎるとパンが生焼けになります。レシピ通りだと問題ありませんが、レシピを1.5倍にして作るなどするとき、間違えて粉だけそのままの分量にしてしまうと、水分が多い配合になってしまいます。
材料はきっちり計りましょう。
また材料の水分だけじゃなく、フィリングについていた水分で生焼けになることがあります。ラム酒につけたレーズンや缶詰のフルーツ、コーンなどはしっかり水切りをしてから入れましょう。
イーストが古いと生焼けになる
パンは発酵不足だと生焼けになってしまいます。発酵不足の原因の1つとしてイーストが古いと膨らみが悪くなり、うまく発酵できなくなってしまいます。
過発酵でパンが生焼けになる
パンは発酵不足でも生焼けになりますが、発酵しすぎても生焼けになってしまいます。よくある失敗としては、
- 発酵温度が高すぎる
- 発酵時間が長すぎる
- オーブンで発酵する場合、天板も一緒に入れる
- 発酵時に金属製のボウルを使う
- 糖分が多い
などが原因で過発酵になることがあります。
レシピ通りの時間、温度にしてもパン作りは季節によって異なります。室温が高すぎるときには、発酵時間を短くするなど、発酵しすぎないように調節しましょう。
型に詰め込みすぎでパンが生焼けになる
蓋をしめてパンを焼くパン型で、生地量が多すぎると膨らみきれず、パンが生焼けになってしまいます。パン型と生地量があっているか、よく確認してパンを作りましょう。
予熱不足でパンが生焼けになる
最後、焼成に入る時には、予熱をしてからオーブンに入れます。予熱をせずにそのままオーブンに入れて焼くと生焼けになります。オーブンによっては、レシピより高めに予熱設定しておいたほうがいいものもあります。
オーブンにはクセがあります。予熱だけじゃなく、焼成温度も正確かどうか確かめましょう
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